ギルダンの徒然日記+

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EVOJAPAN2023参加報告①(参加の動機について)

 このブログ記事は私がEVOJAPANに参加して、興味深かったことや気になったこと、楽しかったことや今後の研究に使えないかなと思ったことをまとめた記事です。

 元々メモとしてまとめておこう、程度で考えていたので非常に読みづらく、また個人的に見ている部分があります、その点ご了承ください。

 ほかの記事については

1日目編:EVOJAPAN参加報告②:1日目(動向編) - ギルダンの徒然日記+

2~3日目編:EVOJAPAN2023参加報告③(2日目~3日目) - ギルダンの徒然日記+

総括編:EVOJAPAN2023参加報告:総括編 - ギルダンの徒然日記+

に記述しましたのでまた見てもらえると幸いです。

 では、話を進めていきます。

 

1.はじめにーEVOJAPANに行こうと思った理由

 そもそもEVOJAPAN2023(正式名称)とは、米国で行われている対戦格闘ゲーム主体の全世界的レベルの大会イベントである「EVO」の日本版として開催されたイベントです。2018年から行われ、今年で4回目となります。

 2018年は時期的には日本でもeスポーツが少しづつ名前として出始めた年で、日本eスポーツ連合JeSU)が生まれ、それ以前と比べて詳しい人だけではなく国民全体が少しづつ興味を持ち始めるようになった年といえます。

 例えば国会(平成30年2月7日「第196回国会衆議院予算委員会第7号」)や神奈川県議会(2018年9月20日の平成30年第三回定例会)、石川県議会(「平成30年10月24日文化スポーツ・健康対策特別委員会01号」や、「平成30年12月13日第五回定例会」)でも議員による質問が行われ始めています。この際は双方「そもそもeスポーツとはなんぞや」という話や、「eスポーツを我々の地域で振興として行う際にどのような問題が起きているのか」という話を議員が官僚に質問していました。

 このように、おそらくほぼゲームに興味を持っていなかった人たちでも、地域振興や諸々の理由でeスポーツが気になり始めた代表者たちが現れ始めた年となります。実際にはそれ以前からeスポーツを色々と進めようという流れがあった中での結実した結果の一つがこのEVOの日本開催と継続ともいえるかもしれません。

(注:更に因みにですがこの「地域振興」を前提にした公的なeスポーツの考え方は管見の限りでは世界的にも特殊だと考えています。ちゃんと調べられるなら調べたい…)

 

 ともあれ、コロナ禍で一旦動きが止まって2023年、ようやく大型イベントが出来るようになってきたので行われたEVOJAPANに、私は今回初参加してきました。何故今年かというと、そもそも2018~2020年は博士論文執筆が佳境に入っていたので行こうにも行けない状況だったことが大きいです。2021年~2022年にようやく動きやすくなったのと、これからまたありがたいながら忙しくなりそうなので行けるときに行こう、という感じで行く決意をしました。

 

2.EVOJAPAN2023に行く目的

 EVOJAPANに行く目的としては色々考えておりました。まずは「サイドトーナメントとメイントーナメントの比較」です。EVOJAPANは公式で行われる「メイントーナメント」と有志(今回は企業も行いましたが)が行う「サイドトーナメント」の二つがあります。どちらかというと私は完全に「サイドトーナメント」主体の人間なのですが、メインでも一応参加できる『The King of FightersⅩⅤ』(SNK,2020-)があったので、サイドとメインの在り方の比較など出来れば…と思っていました。

 あとはそもそも「EVOJAPANに直に行ったときの所感を考えたい」ですね。純粋にサイドトーナメントに色々参加したらどうなるかとか、自分みたいな「広く浅くタイプ」はどういう風に楽しめるのか、メインとサイドとか時間の関係はどうなるかなど、諸々気になったことが多かったのが大きいです。KVO(大阪で開かれているイベント。今はKGPに)など私が参加した他の大型トーナメントに比べても規模がやはりケタ違いですので、この点はやはり気になりました。

 

 もう一つは「メイントーナメント三日目の客層を見に行きたい」です。基本的にEVOJAPANは「初日~二日目」と「三日目」で完全にその趣旨やあり方が分かれております。まず「初日」は「メイントーナメントの1回戦」と「サイドトーナメント」が、「二日目」は「メイントーナメントのベスト~以降」と「サイドトーナメント」が行われます。そのため、参加者が自発的にイベントに参加可能であるため、行く動機としても大きな理由が生まれるものとなります。

 他方で、「三日目」は「メイントーナメントのベスト4以降」が行われるのみです。一応各企業の試遊台などがありましたが、これらは明らかにメイン目的ではないです。基本的には「各メインタイトルの全世界レベルにうまい4人たちを観戦しにいくこと」が目的となります。

 更に、「初日~二日目」は無料で参加できるのですが、「三日目」は立見席2500円(お立ち台周辺の席の入り口前)、A席5000円(大会が行われるお立ち台の外周側)、S席8000円(お立ち台の周囲8列ほど)と参加料金が必要です。また、対戦模様はTwitchやYoutubeで無料でネット配信されます。

参考資料.EVOJAPANの日程表(https://twitter.com/evojapan2023/status/1641236295480385538

 

 そのため、基本サイドトーナメントメインの人たちはメイントーナメントを敢えて現地ではほぼ見ませんし、見てもネット配信で見ています。これは実際現地でも複数人のサイドトーナメント関係者に聞いておりましたし、day3当日の主要な(メイントーナメントにも参加していた)サイドトーナメント参加者の皆さんの動向(直に聞いたりTwitterなどで確認)を見ても明らかでした。無論、これは何もそれを悪いというのではなく選択肢として当然の流れの一つですし、私も下記理由がなければ多分三日目に有志で開催されるサイドトーナメントのアフターパーティーなどに参加しながらメインの配信を見ていた可能性は高いです。そもそも行っても実質何も遊べないとなるとビデオゲームの双方向性などの性質を制限されると考えたら結構きついですしね…。料金もそれなりにしますし。

 上記のため、私は逆に、「三日目に参加する人というのはどういう人で何を目的にしているのだろうか」という点が大きく気になりました。この点は、「eスポーツの現地観戦という事象の社会的な性質と客層」を見ることが出来るので、そこに差異があってもなくても非常に興味深いです。先々考えればスポーツ観戦動機の研究の補足、比較としても活用できるのでは、とも考えています。因みにスポーツ観戦者の観戦動機についての研究は軽く調べても既に野球やプロレスなど様々なもので(見てると心理学主体?社会学があるのかは気になる)存在してますし、なんなら全体としての研究もあるみたいです。これはこれでまた整理したいです。

 ともあれ以上を踏まえて、私は初日からフル参加することにいたしました。結果次の日14時間睡眠するぐらいに体力が削られました(最早ろーとる…)。

 

 次の記事からは、初日から1日ずつ流れについてみていければと思っています。

 

追記:賞金付き大会だから参加費取れないのでは、という疑問に対しては、現状の法律・法解釈なら「ちゃんと参加費を賞金には充てないと明記すれば大丈夫なはず」なので、多分参加費を取っていないのは別の理由があると考えています。それについての想定や課題はのちの記事で述べます。

 

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