ギルダンの徒然日記+

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Steam版『太閤立志伝ⅤDX』の購入後感想(簡易)(2022/07/15追記)

おまえにゃんこだよ~おれもも~っとにゃんこだよ~

www.gamecity.ne.jp

 

待ちわびた『太閤立志伝Ⅴ』のDX版。
太閤立志伝Ⅴ』そのものは色々調べれば面白さや良さが一杯出てくると思うので、本レビューではリメイク版の特徴について旧版との差異を主軸に良い点と気になる点と可能であれば追加してほしい点などを提示します。

因みにsteamレビューにも似たようなの投稿しております。

 


〇リメイク版の主な特徴
・基本的には家庭用版(PS2以降版)準拠。
…そのため、バランスなどはこちら準拠で調整されています。わかりやすいのは「万金丹」で5割近く回復出来たので常時京で薬を買って薬漬けだったPC版に比べ30しか回復しないとか、風林火山」札が強すぎたので追加札が色々出来て戦闘バランスが変わったとかその辺。まぁこの辺のバランスは家庭用版の方がいいかなとは。
…UIも家庭用準拠です。そのため気になる点も少しはあるのでその辺は後述。

 

・新武将100人追加、猫武将モード、オートセーブ追加など。
…この辺は素直に追加してる感じです。猫はかわいい。井伊直孝とか旧版はいなかったんだなぁとなりました。オートセーブ追加は素直にありがたいです、事故がよくあるゲームなので。
あとは基本大筋は太閤立志伝Ⅴのまま変わらない感じかなとは。

 


〇良い点
・このご時世に移植という形で手に入れて遊びやすくしてくれた点
…旧版は現状アップデートが完全に終わっていることや、win7以降は本当に特殊なことをしないと起動できない状態になっていたので、改めて遊べるようになったのは素直に嬉しいです。

・変わらず楽しめる『太閤立志伝Ⅴ』の魅力
…ここまで自由に様々な歴史的人物を選び、個人の人生を楽しめるゲームは正味他にないと思っています。あくまで「歴史的人物」なのがミソ。ゲームプレイにおける手の入れ方、抜き方も絶妙で旧版から本当に楽しめる作品でありました。
…武将だけではなく、商人、忍者、海賊、剣豪、そして無位無官の素浪人など、様々な人生を楽しめるのもよい点です。

・イベントコンバーターをそのまま導入
…「イベントを新たに作る」だけでなく、MOD的に様々な要素を追加できるアプリです。旧版でもあったものがそのまま追加されているのは凄くありがたいです。出来れば他のコーエー作品でも(例えば顔グラ変更ツールとか)用意してほしい感じですね。

 


〇気になる点
・UIが家庭用準拠であるため旧PC版勢的にはちょっとテンポが悪い
…基本的に旧PC版では「あらゆる動作がクリックで飛ばせた」、「動作が快速(特に戦闘画面。基本家庭用と比べると画面表示そのものが簡素が故です)」、「キーボードで数値決定が可能」でした。
…そのためその辺のUIが家庭用準拠になった結果、ちょっとPCでキーボード+マウスで遊ぶ分にはテンポ自体は悪めです。
…とりわけ気になるのはやはり月毎の評定における成果表示画面と戦闘時でしょうか。旧版では「他武将の成果がわからん」ぐらいにクリックで飛ばせたので…(それはそれで問題だから家庭用版ではこうなったと推測)。

(2022/05/24追記)現状で一番早いのはクリック+エンター押しっぱなしで最速設定になります。ただ旧PC版は描写自体が簡素のため、実際には1.5~2倍ぐらい早かった記憶がありますね、一応まぁこれでも十分っちゃあ十分ですが。

 

…あとは武将の家に行くときなど、決定画面が出てくるようになったのも気になる点ですね。この辺は家庭用だと確かに必要なのですが、旧PC版を遊んでいた人間には煩雑に感じることもあるかなとは。
…ただし、フィールド画面のものについては画面効果「簡易」で大半解決できます。というか自分は主にこちらで旧PC版をプレイしていたのでそのままDX版も「簡易」で遊んでいた結果違いに気づきませんでした。こちらはサクサクですね。

(2022/05/24追記)薬草・砂鉄掘りだけは割と遅いかも…とは思います。診察してる時が旧PC版ばりに爆速なのであれぐらい早くなったら良さそう。

(2022/06/16追記)諸々アップデートで修正されました。

Steam :: Taiko Risshiden V DX :: アップデート情報 Ver.1.1.0(2022/6/16更新)

マウス選択時に武将訪問時の決定画面が消えた(詳細表示画面が消えた)のと病気の武将とかわかりやすくなったのは旧PC版にしっかり戻している感じでありがたいですね。あとは評定時と野戦・攻城戦・薬草・砂鉄掘り・瞑想辺りの高速化かなぁ。

(202207/15追記)更にアップデートで修正されました。

太閤立志伝Ⅴ DX:アップデート情報

評定時のアニメーションにスキップ機能が追加されました。ありがたい所…ですが入力が「左右同時クリック」とややこしいっぽい?エンターキーおしっぱなどに今後対応されるとありがたいですね…。

 

比較として、当時私がよく見ていた動画を挙げておきます。

www.nicovideo.jp

因みにこの動画はイベントコンバーターで色々とMODを追加しています(UIとは関係ない部分)。

あとこの動画も含め、『太閤立志伝Ⅴ』はRPが色々と捗るのもよい部分ですね(これは良い点)。

 

 

〇追加してほしい点
・フィールドだけでなく全体的なUIや表現の「簡易」設定が欲しい
…基本旧PC版準拠の設定(移動など含め全般クリックで飛ばせるように+高速で動くように+決定画面などを不要にするオプションなど)が出来れば文句はゼロになると思います。
…実際旧PC版設定そのままだと簡素過ぎる+色々と選択が進みすぎてしまうのも事実なので、それはそれで困る方もいそうなのは事実。
→恐らくキーボード+マウスプレイヤー向けの設定として旧版に近い設定を追加するのが手っ取り早いのかなと思います。

・(2022/05/24追記)顔パーツ追加ツールなどの追加も欲しい

…ずわーっと遊んでてそういえばこの辺は昔は非公式ツールでやってたなぁ…というのを思い出したので。あれば便利なのでやはりほしいですね~。

・(2022/06/16追記)一部はアップデートで改善しました。マウス操作時の武将訪問時や決定可否ボタン回りなどは飛ばせるようになっています。あとは高速化回りのオプションですかね…。

・(2022/07/15追記)更にアップデートで改善しました(評定アニメーションスキップ)。ただ入力がちょっとしづらいのでエンターキーおしっぱなどに対応してほしいところ。あとは高速化回りのオプションと顔パーツ追加ツールなどですかね…。期待したいところです。

 


〇全体として
太閤立志伝Ⅴ』の魅力はそのままなので、相変わらず非常に楽しめると思います。

・UI関連の不満は「旧PC版を遊んでいたから(実質マウス・キーボーダー)」こそ起きているものです。
…そのため、家庭用版を主に遊んでいた方やコントローラーで主に遊ぶ方、新しく始める人はそのまま楽しめると思います。
…その上で、やはり旧PC版プレイヤー向けのオプション追加等のアプデは欲しい所ですね。(2022/06/16時点である程度は追加されて改善されました。)

 

しかし「元になったゲーム作品を体験したプラットフォームの差異が移植作品のレビューに大幅に影響する」ことは(特にアーケード作品だと)よくあるとは思うのですが、アーケード作品以外だとコーエーの作品によくある印象が強いです。PC版と家庭用版を両方出している上にUIが結構異なる(大体家庭用に最適化している)からだとは思いますが、それを含め、かつ『太閤』以外でも「同じ作品でも個々人のプレイ史に異なる状況が生まれている」のはゲームの個人史・生活史研究として面白いと感じますね(この辺は吉田寛先生が「コラム ゲーム研究をめぐる困難」(松井広志・井口貴紀・大石真澄・秦美香子編『多元化するゲーム文化と社会』,ニューゲームズオーダー,2019,pp343-346)でも似たような事を語っていました。)。

 


ともあれ、みんなも『太閤立志伝ⅤDX』で米や特産品を転がし、足利義氏から村雨を奪い取り、茶器で城をもらい、真田昌幸を勧誘し、「風林火山」で軍団をボコるなり全国一の商人になるなり剣豪として弟子一杯の人生を歩むなり天下一の忍者になったり海賊として名をあげましょう。何をやるのも自由でござる。